『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ! Before』その10

 PSP版「天神乱漫」は追加キャラクリアー。予想通り、ゆかなさん声のダルキャラはいい感じです。年上の女神様キャラで、引きこもり系、かつMという癖のあり過ぎるヒロインを好演されてます。従者の蘇芳(男の娘キャラ)も可愛かったしね!
 そして土曜日には「世界樹の迷宮3」も購入。「むげフロEX」終わってないのに、プレイ始めちゃいました。DSiLLの大画面が、地図書き込みに最適だぜ、ヒャッハー! こちらも金食い虫ならぬ時食い虫だなぁ。
 SSに関しては某支援所にて「犬耳ッ!」を連載中。こそばゆいラブコメを気楽に書かせてもらってます。でも、こちらが一段落したら、「待遇改善」とか「計算違い」の続きも書いて図書館に投下せんとなぁ。理想郷チラ裏の「D&G」も少々煮詰まってますし。
 そしてこちらではいつもの「るいとも」です。

『るいとも *Bの10』

 さまざまな紆余曲折ののち、ついに文化祭の幕が開ける。
 「いらっしゃいませ~、"魅惑の妖精(チャーミング・ピクシー)"へようこそ!」
 ルイズと春奈の努力の賜物(半数ほどは貸衣裳だが)である可憐な衣装をまとった、ウェイトレス役の女子たちが声を揃えて挨拶する。
 ちなみに、男子の接客係のうち、執事服を着たひとりは入口で会計、ひとりがフロアで片付けの待機。
 「スト2」のリュウのごとき袖なし空手着姿のコスプレをした男子は、プラカードを持って校舎内を練り歩き、宣伝しているはずだ。
 常駐のウェイトレスは6人で午前と午後の2交代制だ。
 そのリーダーシップぶりから、ルイズは午前の接客係のチーフに選ばれていた(ちなみに、午後が委員長の春奈である)。
 「めいど長 ルイズ・F・V」と書いた名札を黒いメイド風衣装の胸にとめて、キビキビと接客している。なかなか手際がよく、飲食店でのバイト経験のある子にもひけはとらないようだ。
 バックヤードから一応、その働きぶりを確認していた才人は、ホッとしていた。
 「よぅ、色男。彼女のことが心配か?」
 クラスの悪友・小石川が意地の悪い顔で才人をこづく。
 当初の予定では男子接客係だったが、調理スタッフに欠員が出たため、ひとり暮らしで一応は料理ができる彼も、才人同様調理場に駆り出されたのだ。
 「う、そりゃ、多少はな。何だかんだ言って、あいつお嬢だし、アルバイトとかしたことないはずだし」
 「の割には、手慣れてるっぽいけど?」
 「あぁ。武道なんかで、「見ることも修行のうち」だなんてよく言うけど、アレって本当だったんだなぁ」
 「?」
 おそらく何度も秋葉原などの「そういうお店」に行った経験があるためか、「喫茶店のメイド」としてするべきことが、おおよそわかっているからなのだろう。
 ……これほど不純な"見取稽古"もなかなか存在しないだろうが。

 ともあれ、午前中は、そんな感じで何とか無事に回ったのだが、午後1時になり、早番の才人たちが交代する時間になった時、悲劇、いや喜劇は起こった!
 「なにぃ、梅沢のヤツが逃げたァ!?」
 午後からプラカード持って宣伝を担当するはずだった男子生徒が、一向に姿を見せないことに業を煮やして確認をとったのだが、そもそも学校に来ていないらしい。
 「あのヤロー、ロクに準備にも参加しなかったクセして……」
 この当日の"晒し者"役があるからこそ、ある程度のサボリは大目に見ていたと言う経緯もある。
 ちなみに、梅沢少年の担当とは……女装ウェイトレスである。
 「らきすた」と言うか「トゥハート」と言うか、この高校の制服とは異なる赤のセーラー服(ルイズに言わせると王立舞弦学園女子制服)を着て校内一周。その後、教室でおもに女性客向けの接客係をすることになっていたのだ。
 (……いや、そりゃ逃げるだろ、フツー)
 口には出さないものの密かに同情していた才人だが、そんな他人事のような気分は、「仕方ないなー。じゃあ、才人お願いね」と言うルイズの言葉で一気にフッとんだ。
 「待てぃ! 俺はさっきまで調理場で忙しく働いてたんだぞ!? なのにまだこき使おうってのか?」
 「ゴメンね、平賀くん。でも、用意したこの制服のサイズが合いそうなのって、平賀くんくらいなのよ」
 申し訳なさそうに言う春奈だが、目が笑っている。
 そう言えば、「体格が梅沢と同じくらいだから」って家で無理やりルイズに仮縫いの衣装を試着させられたことがあったが……。
 「謀ったな、ルイズ!」
 「才人、君の生まれの不幸を呪うがいい。君はいい友人だったが、君の化粧映えのする顔つきがいけないのだヨ!」
 切羽詰まってルイズと「ガンダム」ごっこをしても、クラスの女子の半数に囲まれていては、逃げられるわけもなく。
 結局、才人はセーラー服ばかりでなく、白鉢巻&指なしグローブ、赤いニーソとニーパッド&エルボーパッドという、「どこからどう見ても、「ぱすチャ」の竜胆沙耶です」という格好で、校内一周の羞恥プレイをさせられるハメになったのであった。

 「う~、ヒデェ目にあった」
 女装コスのまま校内行脚という苦行をようやく終えて才人が教室に戻ってくると、何やら騒ぎが起きている。
 「だから、コイツぁオレたちが頼んだモンと違うって言ってるだろ?」
 どうやら、厄介な客が騒ぎを起こしているらしい。制服を見る限り、他校の生徒のようだが……。
 「しかし、先ほどのご注文は、アイスコーヒー2つとアイスティ1つ、ホットケーキとバニラアイス2のはずですが?」
 おびえる他の接客係の女子を背後に庇って、午後のチーフたる春奈が対応している。
 「あ~ん? どこにその証拠があるってんだ?」
 程度の低い恫喝だったが確かに効果的だ。伝票のメモを見せても聞き違いだと言われればそれまでなのだから。
 「あんにゃろー」
 友人のピンチに思わず飛び出そうとした才人だったが、本来こういう場で真っ先に怒るはずのルイズがなぜかそれを止める。
 「ダイジョーブよ、はるなんには考えがあるみたいだから」
 「証拠、ですか。それでは、コレを……」
 春奈は胸元からボイスレコーダーをとりだし再生してみせる。
 そこには、先ほどの内容を注文する他校生の声がしっかり録音されていた。
 「当店ではこのように、お客様とトラブルがないよう常に心がけておりますので」
 オーダーでアタフタしないための備えが、ココで役に立った。
 「ぐっ……」
 冷やかな周囲の視線にいたたまれなくなったのか、いちゃもんをつけた3人連れは、代金を支払ってさっさと出て行った。
 「はるな~ん、カッコよかったわよォ!」
 「お疲れ、高凪さん」
 「あ、ルイズちゃん、平賀くん」
 ふたりの顔を見た途端、緊張の糸が切れたのか、腰砕けになる春奈。
 「あ、アハハ……ちょっと気が抜けちゃったかな」
 おそらくかなり無理してたのだろう。いくら気丈な彼女とはいえ、さすがに不良っぽい他校生と対峙するのは、並みならぬ精神力がいったはずだ。
 「だめだよ、はるなん、ムチャしちゃ。ちょっと裏で休ませてくるから、才人、代わりに接客よろしく~」
 「ヲイ、俺がか? まぁ、しゃねーか。りょーかい」
 本来は休みの番なのに……とは思うが、春奈のあの様子を見せられたら、致し方あるまい。
 「……って、このカッコのままかよ!?」

 ──ちなみに、コスプレ喫茶"魅惑の妖精"のレジに置かれたウェイトレス人気投票において、「ぱすチャコスの謎のおねーさん」への票が、結構いい線いっていたことを付け加えておこう。
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以上。ルイズも春奈も自重するべき。散々なメに遭った才人ですが、じつは後ほどアフター編でも……。
次回は文化祭2日目の大詰めです。

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