『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ!』07

シルバーウィーク!
なのにお金がないため、家で積みゲー消化中のダメ人間です。
「サガ2」予想よりおもろいかも。アイマスDSは逆に微妙。
「ラブプラス」は、「黒野春男」という架空のキャラでプレイし始めたら、前よりおもしろく感じてきました。
どうも本名プレイは私には合わないようで……。主人公と自分を切り離しておきたいタイプなのかも。

それでは、「るいとも」の続きです。

『るいとも *その7 必要は発明の母』

 7月頭のとある土曜日。
 才人たちの学校は、ゆとり教育反対が叫ばれるこのご時世でもマイペースに週休二日を実行していた。
 これ幸いと、才人は自らの趣味に関する出費を捻出するべく、高校生になってから毎週土曜は近所のおもちゃ屋で店番のバイトをしている。
 そして夕方、バイトを終えて自宅に帰って来るころは、大概ルイズがこちらにやって来ていて、才人の部屋で我が物顔にゲームしたり、マンガ読んでたりするのが通例だったのだが……。
 「ただいまー! ……って、おろ? ルイズのヤツ、いねーのか」
 余談だが、7LDKの平賀家には、ちゃんとルイズの部屋も用意されている。日本にいる時の彼女の衣服や私物類が置いてあるのだが、寝るとき以外ルイズはほとんど利用していないようだ。
 閑話休題。
 今日は珍しく彼女が来てないようだと見てとった才人は、ふむと首を傾げると、期末試験が近いことだし、ちっとくらいは勉強でも……と、これまた珍しく殊勝なことを考えた。
 中学の時から愛用している勉強机(という割に本当に「勉強」してた時間は全体の2割にも満たないが)の前におもむろに腰掛ける才人。
 しかし、ま、慣れないことはするモンじゃない、ということか。
 ──ガツン!
 筆記用具を取り出すべく、引き出しに手をかけたその瞬間、机の天板の下の平たい引き出しが勢いよく開いて、才人のボディをしたたかに打ちすえる。
 「グハッ……!」
 悶絶してイスから転げ落ちる才人をしり目に、ひとりでに開いた引き出しの中から、のんきな女の子の声が聞こえた。
 「やった! ついに"どこでもドア"の出入り口の固定に成功したわ! これで今日から毎晩でもこちらに……って、アレ? 何やってんの、才人?」
 サイトの机の引き出しから、にゅるんと顔を出すルイズ。
 「お……おま……」
 お前のせいだ、お前の、と抗議したいところだが、息が詰まって満足に声も出せない。
 「ん?」
 引出から出てきたルイズは、きょとんと可愛らしく首を傾げていかにも「何が何だかわからない」と言う風を装っているが、つきあいの長い才人にはわかる。
 ルイズの口元が微妙に歪んでいることを。
 アレは悪戯が成功して笑いたいのを我慢してる顔だ。
 「るーいーずー」
 「いひゃいいひゃい、こーはんこーはん!」
 キミが、吐くまで、ほっぺを、ムニムニするのを、やめないッ!
 ……とばかりに頬をつねる才人に、呆気なくルイズは白旗をあげる。
 「あーもぅ、幼馴染のちょっとしたお茶目じゃない。そんな目くじらたてなくたって」
 解放された頬をさすりながら、レディの顔を引っ張るなんて、とこぼすルイズ。
 「本物の淑女(レディ)なら、部屋の主に無断で勝手に出入り口作ったりしないと思うぞ、ふつー。大体、なんで、こんなややこしいところに"ワープゲート"開いたんだよ」
 ちなみに、ルイズが「どこでもドア」と名付けたオリジナルスペル(くどいようだが、本来は虚無の魔法「世界扉」である)に、「看板に偽りあり!」と異議を唱えた才人は、これを「ワープゲート」と呼んでいる。
 「えっとね、こないだから、この"どこでもドア"の魔法をもっと便利に使えないかと思って、いろいろ工夫してたのよ」
 何でもアリな反則技に見える「世界扉」だが、それでもいくつか不便な点はある。
 まず、ハルケギニアと日本のあいだにしか開けないこと。ハルケギニアどうし、あるいは日本同士では開けないようなのだ。
 次に、ルイズが知らない場所に開くことはできないこと。先ほど"日本"と言ったのもそれが理由で、将来海外旅行でもすれば外国にも開けるかもしれない。
 そして、ゲートが開いている時間は2分弱程度。時間が過ぎると自然に消失してしまう。
 最後に、ルイズの精神力を結構消耗すること。具体的に言えば、あいだに睡眠をはさんで24時間程度たたないと、再度この魔法を使うことはできない。
 「だから、これまでは長期休暇中か、虚無の日の前日くらいしか、こっち来れなかったのよねー」
 その不便さを何とかすべく、色々試行錯誤してみたのだと言う。
 「愛しいダーリンに毎晩でも会いたいという、このけなげな乙女心、彼氏ならわかってよ~」
 「嘘つけ。毎日ゲームしたいだけだろーが」
 ジト目でニラむ才人の視線に、サッと顔を逸らすルイズ。どうやら図星らしい。
 「コホン……まぁ、そんなわけで、この"どこでもドア"を長時間開きっぱなしにする方法がないか、色々考えてみたの」
 「話の流れからすると、それに成功したみたいだけど……なんでまた、俺の机の引き出しなんかに?」
 「──子供のころ、タイムマシンって憧れなかった?」
 「だから、「ドラ●モン」ネタから離れろって!」
 「あ、ちなみに、女子寮の私の部屋の入り口は、タンスの奥に設置しといたわ」
 「そっちはナルニアかよ!」
 まぁ、どちらも昔才人自身がルイズに本を貸しているため、元はと言えば自業自得と言えないこともないかもしれない。
 「で。この穴はいつまでもつんだ? 2、3時間か? それとも丸一日か?」
 「ずっと」
 「?」
 「だから、ずーーーっと、半永久的によ。"固定化"の魔法の理論を応用してみたんだから」
 なんでも、ルイズはいまだ系統魔法そのものは使えないが、その理論を使える魔法(コモンスペルと「世界扉」、あとは「爆発」くらいだが)と組み合わせて応用することは、何とかなりそうなのだと言う。
 「ふーん、よかったじゃねーか」
 才人は軽く言うが、実のところ、ハルケギニア貴族の視点からすれば、これはトンデモないことだ。
 魔法アカデミーの首席研究員クラスの天才かオールドオスマン程の熟達者でない限り、すでにある魔法を原理的に改良し組み合わせることなぞ、しようとは思わないし、したくてもできないのだから。
 しかしながら、当のルイズも「や~、ラッキーだったわ」といまいち価値を正確に把握してない様子。本人的にはもはや、魔法を「便利な特技」程度にしかとらえていないらしい。
 最近では、自分の失敗魔法の爆発も「どうせなら、爆炎(ティルトウェイト)か竜破斬(ドラグスレブ)くらいの威力があれば、多少は使いでがあるのに」と嘆息しているくらいだ。ラノベとアニメとゲームに毒されすぎである。自重しろ、公爵令嬢。
 「それにしても、どうせならこっちの自分の部屋に固定しろよな~。まぁ、この引き出しには、たいしたモノは入ってなかったからいいようなものの」
 そう言えば……と引出しの中身の行方をルイズに聞く才人。
 「まさか、亜空間の狭間に消えてったとか、ザ・ハンドみたく"ワープゲート"に削り飛ばされたとか言わねーだろうな?」
 「そんなワケないでしょ。落ちて来たのを、ちゃんと私が拾っておいたわよ」
 ホラとルイズが差し出した大きめの紙袋を受け取る才人だったが、中身を確認したとたん、ピタリとその動きが止まる。
 「あ、そうそう。ところで、お宝本を引出しの二重底に隠しておくなんて、ベタ過ぎるからやめた方がいいわね。おば様だって、とっくに見つけてるんじゃないかしら?」
 それにしても"ローアングル探偵団"なんて愛読してるあたり、アンタって実は足フェチ? ……と、呆れたように聞かれても、答えられるはずのない才人だった。
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以上。どーやってゲートを固定してるんだとか難しい話は、ネタ優先ですのでご勘弁。
このルイズは、男子のスケベ心にもそれなりに理解はあります(その証拠に決して怒ってはいない)が、それでも、恋人に隠してたエロ本見つけられのは凹むでしょうなぁ。


<小ネタ>

「才人ってさぁ、サイト=sightとも取れるわよね。いえ、シュミがPCだからsiteかしら」
「はぁ? なんだいきなり」
「礼人義兄さんは……ライト=light?」
「いや、あのカタブツはどっちかって言うと、rightだな(実は右曲がりだしw)」
「そー言えば、おじ様の下の名前はなんて言うんだっけ? もしかしてKAITO?」
「ボカロじゃあるめーし。明人だよ」
「――遅かりし復讐人、未熟者よ!」
「ナデシコかよ!? ふるいよ!」
「わたしはアキトの目、 わたしはアキトの耳、 わたしはアキトの手……」
「う……ちょっち萌えた。髪の色もピッタリだしな」
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