『あなたをもっと知りたくて -鎮守府戦線、風強く並高し 外伝-』

 ピクシヴにアップした『鎮守府戦線』の外伝(というか前日談)のHぃ成分をマイルド(というかサイレント)にしたものを掲載。
 ちなみに、この『鎮守府戦線』世界の2010年段階の軍制では、自衛隊は日本防衛軍に名称変更&組織改造されており、士官学校は18歳(高卒)で入学、2年間で卒業となっています(卒業段階で准尉、正式任官後、少尉になります)。
 戦後50年以上も(深海棲艦が出現したのは1999年)平和だった国柄故か、軍人に志願する人は未だ多くないため、志願者なら15歳(中卒)以上35歳以下なら、よほどのことがない限り(兵卒として)即採用されます。
 さらに小学校卒業段階で中高教育に防衛軍付属幼年学校(全寮制で学費免除)を選ぶことも可能。幼年学校在籍者は、士官学校生同様、一種の予備役扱い(とは言え、現場投入された例は現状ほぼ皆無)で、18歳の卒業時に自動的に下士官(伍長)扱いで任官できます。
 15歳で入隊して3年後に伍長になるというのは、かなり難しいので、本気で軍人になる気があるなら幼年学校に入学した方がお得ではあります。また、優秀な成績(学年1~3位程度)で卒業した者は、士官学校への推薦枠も得られるので、その意味でも職業軍人になる気があるなら、腹をくくって幼年学校に入る方が得です(しかし、そこまで優遇しても、幼年学校の入試倍率は1.2倍程度という……まぁ、軍人の殉職率が自衛隊などとは段違いなので仕方ない部分もあるのですが)。
 ちなみに、士官学校は東西2ヵ所、幼年学校は全国に8ヵ所存在します。

あなたをもっと知りたくて -鎮守府戦線、風強く並高し 外伝-

 「佐世保の若鷹」──佐世保鎮守府に所属する山本隼司大佐を、プロパガンダ込みで広報部などが外部に喧伝する際に、よく用いられる呼び名である。

 確かに、佐世保、いや日本の鎮守府全体で見ても、山本大佐は希有な才能を持った提督だ。
 有意識艦──艦娘の指揮官としての適性はもちろん、正規の士官学校を優秀な成績で卒業しただけあって軍略や兵学、その他、軍人として必要となる各種知識を有し、それらを巧く作戦行動に活かしている。
 生得的な体質に左右されるため、艦娘の指揮官になれる人材は稀少で、多くの「提督」は民間からのスカウトという名の徴用であることが多い。士官学校卒業生の中に、その資質を持つ人間がいたことは、本人にとっても海軍にとっても幸運だった。
 また、その人となりも、普段は礼儀正しく柔和、されど作戦遂行時は冷静にして苛烈──と、これまた士官としてうってつけの人材だと言えるだろう。

 とは言え、そういう外向けの“顔”はともかく、一個人としての山本隼司は、いまだ二十代前半の、若者らしい覇気や好奇心も十二分に備えた青年なのだ。
 士官学校が男所帯(一応、女性の士官候補生もいるにはいたが、授業時間以外は環境的にほぼ隔離されていた)だったことに加え、生来の女性に奥手な性格もあいまって、佐世保に少佐として着任した当時、彼は対異性面に関しては「てんで初心な坊や」だった。
 しかしながら、部下である艦娘たちは、人ではないとは言え見た目(そしてメンタリティ的に)は、まるっきり歳若い女性、いや女の子そのものなのだ。
 幸い、着任時の秘書艦は温和で礼儀正しい駆逐艦娘の荒潮で、外見的には中学に入りたてくらいの少女だったため、それほど女性を意識せずに済んだのは、山本にとっては救いだった。
 ──もっとも、この荒潮、お嬢様めいた外見と口調の割には小悪魔っぽい性質を隠し持っており、慣れぬうちは振り回されたりもしたのだが。まぁ、逆にそのおかげで山本も「女の子の気まぐれ・無茶ぶり」に対する耐性がついたため、怪我の功名と言えなくもない。
 何にせよ、鎮守府では、一部の警備兵、整備兵などを除き、周囲にはローティーンから20歳過ぎくらいまでの女性──艦娘に囲まれて仕事をすることになる。そんな状態に何ヵ月も晒されれば、素人童貞の坊やも否応なく慣れるものだ。
 そして、山本がその敏腕を如何なく発揮し、任務を成功させていくにつれ、階級が上がり、指揮する艦娘も増え、編成上の変更に迫られて第一艦隊の旗艦を兼ねる秘書艦も幾度か入れ替わっていった。
 そんな中で、大佐に昇進した直後、彼は初めての正規空母娘として翔鶴と出会ったのだ。

  * * *

 率直に言うと、ひと目惚れだった。

 それまで俺の指揮下には、駆逐艦娘、軽巡洋艦娘が主で、唯一の重巡洋艦だった古鷹も、外見的には、せいぜい17、8の女子高生といったところ。そのため、作戦行動中はともかく、普段の俺と艦娘たちは、「女子校に赴任した教師と生徒」ないし「成人した兄と年の離れた妹達」とでも言うべき関係・距離感に落ち着いていた。
 一般的な「軍隊」ならばいささか問題にもなったであろうが、ここは艦娘が駐屯する鎮守府だ。極論すれば、彼女たちが気持ち良く出撃できる環境を整えることが、提督の最優先事項とも言えた。
 実際、そんな形で、それなりにうまくいってはいたため、問題にはならなかったのだが……。
 当時まだ23歳(まさに新卒教師と同じ年齢だ)だった俺としては、直属の上司である秋山中将以外に、部署内に年長者はもとより同輩としてすら頼れる人間がおらず、知らず知らずストレスを溜めてしまっていたようだ。
 今にして思えば、この鎮守府にも、作戦部以外の技術整備部なり警備部なりには数は少ないながら年配の軍人も多少いたのだから、階級や部署なぞ気にせず、コミュニケーションをとっておけばよかったのだ。それに思いいたらなかったのは……まぁ、若気の至りと言うヤツだな。

 そんなある日、俺は、彼女に出会った。

 「翔鶴型航空母艦1番艦、翔鶴です。
 映えある一航戦、二航戦の先輩方に、少しでも近づけるように頑張ります!」

 生粋の日本人にはほとんど見受けられない綺麗な白銀色の髪を腰まで伸ばし、けれど対照的に瓜実顔の輪郭と切れ長の目、すっきりとした鼻梁、ほんのり桜色の唇などは典型的な和風美人で、その両者が融合して不思議な美しさを醸し出している。
 着任の挨拶を受けた時、比喩じゃなく実際に相手の美貌に見惚れて数瞬返事が遅れたことを今でもよく覚えている。
 無論、容姿だけじゃない。
 穏やかで礼儀正しく、正規空母としても秘書艦としても極めて優秀。
 さらに、もともとが姉妹艦の姉であったためか、面倒見がよく、他の艦娘、とくに駆逐艦娘たちからは「優しいお姉さん」として慕われ、頼りにされている。
 そんな女性が自分の副官的ポジションについて、一緒に働いてくれているんだ。公私のケジメ云々はともかく、男なら誰だってその相手に好感を抱かざるを得ないだろう。
 まして、俺の場合、前述のように「女子校内の唯一の先生」的立場だったという事情もある。それに比して言えば、翔鶴自身も艦娘だから、この場合は「同僚の教師」というより「教育実習生」か「学生バイトの講師」と言った方がよいのかもしれないが、それでも近い立場で苦労がわかちあえる相手が出来たことで、俺の心理的負担は確実に軽減されたのだ。
 そのことに対する感謝の念も確かにある。
 だが、それ以上に俺は、この五航戦所属空母の名を冠する女性を、ひとりの異性として好きになっていた。

 配下の艦隊の指揮をとりつつ、その合い間の日常では書類仕事に忙殺され、ともに過ごす時間を重ねるうちに、幸いにして、相手も俺に好感を抱くようになってくれたようで、彼女と出会って半年あまりが経過する頃には、俺達は、プライベートでは恋人と言ってよい仲へと進展していた。
 俺みたいに真面目なところしか取り柄のない男には、望外の幸運だったと思う。
 あるいはかつての俺なら「部下とそういう仲になるのはちょっと……」と躊躇い、もしくは他人事なら苦言を呈したかもしれないが、今なら露ほどもそんな「常識」に従う気にはなれないのだから、恋は盲目というのもあながち嘘ではないなと思う。

 とは言え、やはり相手が相手(ぶか)で、時勢が時勢(せんじちゅう)という事情もあって……いや、これは言い訳だな。主に俺の甲斐性がないことが原因で、俺と翔鶴の間柄の進展は遅々たるもので、正式な交際(おつきあい)をするようになって1ヵ月あまりが過ぎても未だキス止まりという、小学生の初恋よりはマシかという程度に留まっていた。

 もちろん、俺だって健康な若い男だ。性的な目で彼女を見たことがないと言ったら嘘になる。まして、俺の恋人さんは、ウチの他の艦娘(こ)たちが、入渠時に羨望の溜め息を漏らすぐらい(覗いたわけではなく伝聞だ、念のため)プロポーションも抜群なのだ。
 罪悪感を感じつつ、「自己処理」の際の妄想相手に選んだことも一度や二度では利かない。
 しかし、学生時代にロクに異性とのコミュニケーションをとってこなかったツケが回ってきたと言うべきか。
 非番の時などにふたりで外に出かけても、「手を握る」「腕を組む」ぐらいなら自然にできるようになったが、「肩を抱く」はハードルが高く、「キスをする」に至っては、相当にムードを盛り上げないといまだに無理、という状態だ。
 ここからさらに踏み込んで一線を越えるには、いっそ提督艦娘間特殊専属契約──俗に「ケッコンカッコカリ」と呼ばれている、事実上の結婚を申し込むまで待つか……と、あきらめかけていたくらいだ。

  * * *

 ところが、思いがけない転機が訪れた。

 それは、とある深海棲艦の集結地を奇襲する作戦が、失敗──と言わないまでも、十分な戦果を上げられずに撤退するハメになった時のこと。
 帰投したふたつの艦隊の面々はいずれも中破から大破という惨状で、つくづく無理をさせてしまったことを俺は実感していた。
 出撃した面々の士気も下がっていたが、なかでも第一艦隊の旗艦を務める翔鶴の消沈ぶりは、傍目にも明らかだった。
 そんな空気が、鎮守府全体に広がるのはあまり好ましくない。
 さて、どうするべきかと頭を捻った結果、あまり芸のない話だが、俺は入渠から戻って来た艦娘たちを集めて、「反省会」と称する食事会を、自腹を切って開催することにしたのだ。
 「失敗して落ち込んだときは、腹いっぱい食って寝ちまえ。目が覚めたら、ちったぁマシな気分になってる。反省するのもリベンジするのも、その後だ」
 ……というのが、士官学校時代の恩師の持論だったが、それを参考にさせてもらった形になるだろうか。
 いや、年頃の女の子(に見える存在)をメシで釣るのはどうよ、と思わないでもなかったが、正直彼女たちに他にどんな気晴らしをさせてやればいいか、俺には見当もつかなかったのだ。
 また、ひとりふたりならともかく、彼女たち複数を鎮守府の外に連れていくには、色々煩雑な手続きが必要という、実務的な理由もある。彼女たちが脱走するとは思わないが、まがりなりにも軍事機密の塊りなのだ。

 もっとも、そんな恩師のウケウリで行った食事会も、スレてない艦娘たちには効果てきめんだった。
 甘味処・間宮でやるのはさすがにどうかと思ったので、居酒屋・鳳翔を貸し切りにしてやったのだが、参加した第一から第三までの艦隊の艦娘たちの緊張(ストレス)は目に見えて緩和され、また、これは嬉しい誤算なのだが「反省会」の名目通り、彼女たちから幾つかの有意義な意見をもらうこともできた。

 で。
 その思わぬ恩恵というか、俺と翔鶴の仲も、その日をキッカケに無事に進展した。
 ──うん、まぁ、酔いつぶれた彼女を介抱する……というお約束の流れから、その、そういう関係になったワケだ。

 いや、最初は酔った彼女を部屋まで送り届けたあと、紳士的に帰るつもりだったんだが……。
 あえて問おう。自分がベタ惚れの女の子が(酔いで)頬をほんのり赤く染めて、ベッドの上に押し倒して来た時に、抵抗できる男がいるだろうか? いたら、ソイツにはフニャチン野郎の称号を進呈しよう。
 え? 「押し倒した」の間違いじゃないかって?
 ──艦娘の膂力をナメてはいけない。たとえ擬装を装着してなくとも、小柄な駆逐艦娘でさえ、屈強な成人男性を軽く上回るパワーを発揮できるのだ。

 「うふふふふ~、提督さぁん♪」
 いつもの落ち着いた風情とはうって変わり、翔鶴はまるで那珂や夕立のような明るいハイテンションな口調で、仰向けに横たわる俺の胸に顔をすりつけて甘えてくる。
 (こーゆーのは甘え上戸と言うのだろうか?)
 泣き上戸やキス魔になられるのよりは幾分マシだが、今後あまり翔鶴には酒を飲ませないようにしよう。
 そんなことを考えつつ、俺はそっと翔鶴の頭に手をやり、その綺麗な銀髪を指で慎重に梳る。
 男の武骨な指で撫でられても気持ちよくないと思うのだが、なぜか翔鶴は二人きりの時は俺に髪に触れられることを好んだ──と言っても、俺もこの娘とプライベートで出かけたことはそれほど多くないので、こういう真似をしたのも数えるほどでしかないのだが。
 しかし、効果はてきめんだった。
 彼女の貌から先程までの浮わついた昂揚が消え、うっとりした表情が浮かんだかと思うと、ハッと我に返ったらしく、いきなり耳まで真っ赤になったのだ。
 「す、すみません、提督……」
 慌て身をもぎ離そうとするところを、すかさず右手を握り、今度は俺の方から腕を引っ張って俺の上に倒れ込ませる。
 「あ、あの……提督?」
 ほんの10センチほどの距離から、上目遣いに俺の目を見上げてくる。
 「なぁ、翔鶴。本当はそれほど酔ってないんだろう?」
 図星だったのだろう。きまり悪そうな顔つきになった彼女に向けて、言葉を繋げる。
 「ああ、誤解するな。咎めてるわけじゃない。むしろ謝りたいんだ。女の子にそこまでさせる、不甲斐ない男で済まなかった」
 「! い、いえ、そんな私の方こそ、こんなはしたない真似を……んむっ!?」
 罪悪感に目を伏せる翔鶴の唇を、やや強引に奪う。
 最初こそ形だけの抵抗を見せたものの、彼女もすぐに力を抜いて俺の口づけに応えてくれるようになった。
 十数秒か、1分か、あるいはもっとか、ともかくこれまでで最長のキスを交わした後、俺は彼女を胸に抱いたまま、ベッドの上に半身を起した。
 「はしたないなんて思ってない。それに、いくら酔っていたって俺は好きでもない相手に押し倒されるほど、マヌケじゃないぞ? 翔鶴だから、あのまま避けなかったんだ」
 言葉の意味がわかったのだろう。翔鶴が嬉しそうに微笑み、身を擦り寄せてくる。
 「──ごめんなさい提督。私が未熟なせいで作戦を失敗させてしまって。ずっと謝りたかったんです。でも、何をしたらお詫びになるかわからなくて……」
 なるほど。お詫びに体を差し出すつもりだったのか。
 俺は、再度、翔鶴の唇を奪った後、彼女の頭を撫でながら言い聞かせるように語りかけた。
 「誰も沈まず、こうして鎮守府に帰ってきてくれたんだ。それだけでも十分だよ。
 それに、俺は仕事の失敗の代償に部下の貞操を要求するような鬼畜な男だと思われてたのか? ちょっと──いや、大いにショックだなぁ」
 「そ、そういうつもりでは……」
 主人叱られたワンコのように眉をハの字にしてしょげかえる翔鶴の頭を微笑いながら、クシャクシャにする。
 「わかってるさ。冗談だよ──いや、此処からは冗談じゃないな。
 翔鶴。君が欲しい、心も体も」
 「!! はい、私も、提督に奪っていただきたいです」
 三度目の口づけは翔鶴の方から身を寄せてきた。
 今まで以上に想いのこもったキスを続けながら、俺は、そっと翔鶴の襟元に手を挿し込んだ。彼女の柔らかな肌の感触を指先に感じる。
 「はぅ……」
 俺の手に、翔鶴は自分の手を重ねてきた。
 「あぁ……私、ようやく、提督とひとつになれるんですね」
 ニコリと微笑む翔鶴の可愛らしさに我慢できなくなって、俺は彼女の耳元にキスをする。
 「んぁっ……そ、そこは……んんっっ……」
 翔鶴の目がとろんと蕩けきったのを確認してから、俺は彼女の服を脱がせようとしたのだが……。
 弓道着のような服をどうやって脱がせたらよいものか、一瞬躊躇しているうちに、我に返った翔鶴が、自分で帯紐を軽く解いてくれた。
 「──不慣れですまん」
 「いいえ、むしろ提督がそういう方だとわかって、私、うれしいです」
 そんな間の抜けた会話を交わしつつも、俺の視線は、襟の合わせ目から覗き見える翔鶴の柔らかそうな乳房の谷間に釘付けだ。
 「和服ってブラジャーを着けないという話は本当だったのか」
 思わずそんな感想が口から洩れる。
 「い、いえ、着物用の下着も……あるのですけど……あまり好きじゃない……ですから」
 恥ずかしげに喘ぐ翔鶴。さらに大きく襟を開くと、大きな丸いおっぱいが現れた。
 着やせするたちなのか、普段の外見で予想していたのより随分と大きいようだ。
 「あの……は、恥ずかしいですから……提督、そんなに見つめないでください……」
 そうか。見るのがダメなら仕方ないな。
 俺は、視線を胸から翔鶴の顔へと戻し、一方で、両掌でゆっくりと彼女の乳房を揉みしだき始めた。
 「きゃふぅん………あぁ……提督が……私の……おっぱい……触ってる」
 白き温かな双丘、その先端の突起が俺の掌の中で固さを増し、ツンと尖っているのがわかる。
 好奇心(よくぼう)に負けた俺は、顔を下げてその先端部に吸いつく。舌先で突つき、吸いながら転がしていく。もう片方の先端は、右手の指で丁寧に愛撫をしていく。
 「あぁ……やぁ……あ……私……提督、に……食べられてる……ひぁ、あ!」
 翔鶴の和服がどんどん乱れ、胸元が完全に露わになり、下腹部を覆う紅いミニスカートも大きくまくれあがっている。
 真っ白な二本の足。その根元は紐で結ぶタイプの黒い下着に隠されていた。
 「おや、ちょっと意外だな。翔鶴は白かと思ってたけど」
 胸と同じくらい女らしさを主張するその白い太腿部。その内側をそっと撫でる。翔鶴の身体がぴくっと震え、反射的なのか両脚をギュッと閉じた
 「触ってもいいか?」
 あえて口に出して許可を求めると、翔鶴は上気した目元のままコクンと頷いた。

 ……
 …………
 ………………

 「ぅ……ああ……あつぅい……提督……これは……」
 「ああ、俺が翔鶴の中でイッて、出した子種だよ」
 「ああ……これが…提督の……」
 汗まみれの翔鶴はそれでも嬉しそうにニコリと微笑む。
 「うれしい……私、提督の赤ちゃん、欲しいです」
 その微笑みに、俺は果てしない愛情を感じ、彼女を強く強く抱きしめるのだった。

  * * *

 さて、その後の二人は、人目も気にしない、熱々ばかップルに……なったりすることもなく。ごく真っ当な艦娘指揮提督とその秘書艦として、真面目に軍務を果たしている。
 もっとも見る者が見ればふたりの距離感の変化は一目瞭然だったらしく、「佐世保の若鷹の隣りには銀の鶴が寄り添う」というのは、知る人ぞ知る公然の秘密ではあったようだ。

 また、それから半年後に配属されたとある高速戦艦の熱烈なるアタックに若鷹がたじろいだり、紅茶娘と銀鶴の間で激烈な交渉が行われ、挙句、鷹は両手に花状態になったりするのだが……。
 まぁ、この時代の提督と艦娘の関係としては、比較的恵まれたものだったと言ってよいだろう。

-終-
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

KCA(嵐山之鬼子)

Author:KCA(嵐山之鬼子)
Pixiv、なろう、カクヨムなど色々書いてます。感想などもらえると大変うれしいです。
mail:kcrcm@tkm.att.ne.jp

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード