『FFF ~Fantastisch Flugel Frauleins~』その2

 3DSの「7ドラ3」の体験版とVitaの「ゴッドイーターR」の体験版がDL可能になったのはよいのですが──プレイしてる暇がない!
 たださえ、「ファンキル」と「ゴシック魔法乙女」で時間とられるのに、先々週から「シンデレラガールズスターライトステージ」にまで手を出してしまったモンだから……。
 うれしい悲鳴。いや、こういうのは楽しい悲鳴と言うべきかも。
 ちなみに、「GER」の主人公(操作キャラ)は、“扶桑”と名付けて艦これの某航空戦艦娘をイメージした外見に作ってみました。41cm連装砲をイメージしたバスターブレイド刀身と瑞雲代わりのスナイパー銃身を装備。トップはF略式の白、ボトムはF武装の赤。ミニスカタイプのボトムが入手できたら、そちらに即着替えようかな、と夢が広がりんぐ。

 閑話休題。
 約束通り「FFF」(フェアリーフェンサーFではない)の続きです。


FFF ~Fantastisch Flugel Frauleins~

-03-

 正直な話、もっぱら戦場で一兵士として生きてきた俺に、「演技力」とかアドリブなんてものを期待されても困る。
 一応、階級的には将校のハシクレとは言え、少人数の分隊を指揮した経験くらいしかないし、それだって両手の指で足りるほど。そもそも後ろで指揮するより自分で戦うほうが、能力的にも性格的にも合ってたしな。

 このままでは絶対ボロが出るに決まってると思ったんだが、届いた電子通達の中には、この状況でひとつ役立ちそうな知識が記されていた。
 「このプログラムか。えーと……スピーチモード“コード・レディキャプテン”、セットオン!」

 なぜか部屋に備え付けられていた(いや、女性士官なら必需品か)鏡台の前に立ち、電子通達内に記されていたモードシフトコードを口にする。
 「ブーン」と古典的真空管が起動した時のような音が、どこからともなく聞こえてきて、瞳が一瞬赤く光った……が、音も光もすぐに収まる。

 「これで、大丈夫なのかしら?」
 ん? 今、俺は「これでいいのか?」と口にしたつもりだったんだが。
 「これって……自動的に話し方が変更されているのね」
 これまで通り普通に男言葉で話しているつもりなのに、口から出る言葉は年頃の女性らしい柔らかな口調に変換されている。
 こりゃ便利だ。確かにこれなら会話の際の俺の精神的負担はだいぶ減る。指導する部隊の隊員と接する際も、もっぱら上司と部下という関係だろうから、仕草や行動については軍人っぽくしてれば問題あるまい。

 懸案事項が片付いたことで、少しだけ心に余裕が出来た俺は、改めて目の前の鏡に映る今の「自分」の顔をしげしげと見つめた。
 白磁の如き白い肌。人形のように整った(ある意味当り前だが)繊細な美貌。聡明そうに澄んだ碧い瞳。背中まで伸びた癖のない綺麗な金髪。
 陳腐な表現になるが、いかにも「いいとこのお嬢さん」を絵に描いたような上品な美少女だ。この外見と擬装データの経歴があれば、この子が、軍閥名家に連なり英才教育を受けた早熟な若年士官だと言われても、誰も疑わないだろう。

 何気なくそのまま視線を下げた俺は、首から下──言うまでもなく胸部が視界に入り、柄にもなく赤面してしまう。
 そこには、年齢相応……より、若干大きめに発達した乳腺、平たく言うとオッパイの谷間が垣間見えたからだ。


-04-

 前もって主張しておくと、一応、俺は童貞ではない……と言って、誰か特定の恋人がいたこともないが。

 「わりぃこと言わないから、生身のウチに風俗でもなんでもいいから経験しとけ」
 というマシントルーパーの先輩の忠告に従って、筺体に「移る」前に一週間程休暇を貰い、数日かけてそのテの店でひととおりのプレイを体験させてもらったのだ。

 とは言え、それも今や5年以上前の話だ。
 至近距離(と言っても鏡の中だが)から見る「若い女性の身体」に、もうすぐ26歳とは言え「彼女いない歴=年齢」の俺が戸惑いと羞恥を覚えても、無理はないことだろう。

 視覚情報ばかりではない。
 最近の筺体は、量産品でもデリケートな触覚センサーが装備されたものもあるらしいが、俺が使っていたのは頑丈さと火力が売り物の1、2世代前の戦闘特化タイプで、そういう日常部分への気遣いとは無縁だった。
 だから、実はこの姿になって(正確には「この筺体に入って」と言うべきなのだろうが、どうにも機械という実感が薄いのだ)から、「肌が露出している部分に当たる外気の感触」なんて、6年ぶりの「生身」に近い感覚が、どうにもむず痒く、また新鮮だった。

 「そう言えば──この筺体、装備はどこまでパージできるんだ?」
 疑問に思った瞬間、筺体内に標準装備されたガイドプログラムからヘルプデータが意識に流れ込んでくる。
 「ほぅ……肩や背中、腰のユニットの大半が除装できるのか」
 ヘルプの指示に従い、それらの装甲兼戦闘支援ユニットを除装(パージ)していく。
 さらに、こちらは予想していたことだが、腕部や足先の装甲も取り外し可能なようだ。

 「これは、また……」
 装着ユニットを外せるだけ外してしまうと、鏡の中に映る姿は、まるっきり白いレオタードの上からビキニ鎧を着た年若い娘(しかも、かなりの美少女だ!)にしか見えなかった。
 「肘と膝から先は義肢」という設定通り、手足は白い基礎コーティングで覆われてはいるものの、そこだってパッと見には長手袋とニーソックスを着用している程度の違和感しかない。
 実際、手足の部分にも触覚センサーは設けられているので触れば感覚があるし、このたおやかな指先は、常人以上に繊細な動作性と感触を備えているようだ。

 「ははっ、神経接続(コネクト)が主流になった現代に、A級オペレーター並のキーボード入力が出来るって言われてもなぁ」
 “キーボード入力”なんて、21世紀後半に於けるソロバン検定並のレアスキルだぞ。
 もっとも、神経接続は物理的な衝撃に弱く、逆流による神経破損の危険性も伴うため、軍事関係の施設では予備(サブ)としてキーボードを備えることが義務化されている。
 A級通信士官(オペレーター)は、通常の情報処理能力はもちろん、それら旧式のデバイスの操作が出来ることも必須技能だ。
 今の俺──「ファイユーヴ=オールベルン大尉」は、「天才少女」の経歴にふさわしく、機動歩兵としての技能は元より、A級オペレーター、A級情報分析官(おもに参謀職に必要な技能だ)などの資格も持っているらしい。
 左右の手で別々にグー、チョキ、パーと指を動かしながら苦笑する俺だったが、ふと視線が白いボディスーツに包まれた胸の谷間へと引きつけられる。
 「! もしかして……」
 ガイドデータは、「その部分」の外装もパージできることを示していた。


-05-

 俺は──別段悪いことをしているワケでもないはずなのに──何となくドアがロックされていることを確認したうえで、ベッドに腰かけた。
 まるでファンタジーの女戦士のような胸の装甲を外すと、その下には白いボディスーツに包まれた柔らかそうなふたつの膨らみが揺れていた。

 「コレは……まるっきりオッパイみたいな……」
 おそるおそる両掌をあててみると、ふにふにと柔らかく、かつ適度な弾力が掌(の感圧センサー)から伝わってくる。そればかりでなく、自分の身体が触られているという感触も……。

 「あひゃんっっ!」
 背筋に走るゾクゾクとした感触──快感に、俺は思わず甲高い悲鳴をあげてしまっていた。
 幸い、はずみで胸から手を離してしまったおかげで、ようやく少しだけ思考がクリアーになる。
 「──みたい、じゃないわね。コレ、完全にまるっきり女の子のオッパイそのものだわ」
 授乳する必要もないはずなのに、小さめだが確かに乳首らしきものがボディスーツの下でぷっくりと頭をもたげているのが、視覚的にも感覚的にもわかるし。
 そう言えば、さっき切ったはずのスピーチモードが自動的に入ってるな。まぁ、この見かけで男言葉喋ると興ざめではあるが。

 「まったく、フリント大尉ってば、どれだけ凝り性なのかしら」
 のほほんとしたあの技術将校の顔を思い浮かべてゲンナリする。
 人畜無害っぽく見えて意外とスケベなのか……あるいは技術屋として「人体(女体)を再現する」ことにこだわった結果かは知らないが、男である俺にとっては厄介なことこの上ない。
 そりゃあ、まぁ、「女の感じ方といヤツ」にまるっきり興味がないって言えば、嘘になるだろうが。
 
 「……(ゴクリ)」
 知らず唾を飲み込んで(そんな無駄機能まであるのだ、この筺体は!)、再び胸に手を当て、今度は意識して揉んでみる。
 「んんっ! ……あぁっ! ……ひぁっ……す、すごい! 気持ちイイッ!!」
 予想を超える感覚に溺れそうになって無理矢理手をもぎ離す。
 「こ、コレはダメね。女の子初心者の私には刺激が強すぎるわ」

 メンテナンスルームで、各種センサーや動作プログラムが現状やや過敏にセッティングされているので、この筺体(カラダ)の慣らしが終わるまではムチャしないように言われている。
 てっきり、戦闘行動について言われたものだと思っていたのだが……。
 「まさか、こんなプライベートな行動についてだったとはねぇ」

 しかしながら、俺もまだまだ枯れるには早い戸籍年齢25歳の男。女体に対する性欲──というより好奇心が抑え難かった。
 改めて鏡に自分の全身を映して視線を投げかける。

 足元。エナメル素材の白いニーソックス(に見えるコーティング)に包まれた柔らかそうなふくらはぎと、対照的に引き締まった細い足首が目にまぶしい。
 視線を上げていくと、適度に女らしい丸みを帯びつつスラリとした細い太腿が見える。コーカソイド系の女性らしいミルク色の滑らかな肌には、無論脛毛の一本も生えていない。
 「ミニスカートが似合いそうだな」と考え、直後にソレを履くのが自分であることに気付いて赤面する。

 さらに上の方に視線を移すと、いくぶん小さめだが形のいいヒップと折れそうなくらい細いウェストが目に入る。生身の女性なら安産型の真逆で妊娠出産で苦労しそうだが、この身体は筺体なのでその心配は無用だ。
 (──まぁ、元より妊娠するようなコトをスる気もないけどな)

 なだらな腹部の上、胸部を再三検分する。
 バストの大きさ自体はたぶん、平均かやや大きめという程度なのだろうが、この筺体(カラダ)が全体にスレンダーと言ってよい体型なのと、砲弾型にツンと突き出した形状の乳房のため、かなり胸が大きく見える。感度も良好なのはすでに確認済みだ。

 そして、最後に顔。
 「我が事ながら、紛れもなく美人ですね……」
 肩から背中にかかる程度の長さの見事な金髪。澄んだ湖面を思わせるアイスブルーの瞳。ツンと尖った形の良い鼻梁。可憐な桜を思わせるピンク色の唇。
 設定年齢から言えば「美少女」と評すべきかもしれないが、その眼と表情には外見年齢(とし)にそぐわぬ落ち着いた趣きが見えるため、早くも「美女」の風格が漂っている。
 俺自身が生身の男かつあと4、5歳若ければ、ぜひともお付き合いを申し込みたい「イイ女」だった。あるいは、俺が女性なら、筺体とは言えこのような美女になれたことに狂喜したかもしれない。

 「世の中、なかなか上手くいかないもの、ですわね」
 苦笑しつつも、好奇心は止まらず、前々世紀の古き良きエロコス“白スクール水着”を思わせるボディスーツに手を掛けて──思い切って脱ぐ!
 「…………ふわぁ~~」
 感嘆の溜め息しか出て来ない。
 鏡(そこ)には、希少な女性経験しか持たない俺の目からは、まるっきり「生身の人間の女性」にしか見えない裸身が映っていたのだ。
 手足のコーティングと腰部後ろの小さなデバイスを除き、機械的なパーツや古典的アンドロイドにありがちな「身体の継ぎ目の線」も見当たらない。
 首の後にサイバーコネクターはあるものの、これは今時の機甲歩兵やオペレーターなら大概データリンクのために手術で埋め込んでいるので問題ないだろう。
 乳房にサクランボのような可愛らしい乳首があるのはもちろん、股間は女性器らしきものも(少なくとも外観的には)備わっているのだ。強いて言うならパイパン──無毛なコトくらいだが、これもそのように脱毛処理する女性も多いらしいから希少と言う程ではない。

 「コッチも……感じる、のかしら……?」
 ドキドキしながら(そんな状態まで再現しているらしい)、全裸のままスツールに腰掛け、わずかに足を開く。
 股間に突起物のない状態に、あるいは生身の男性からいきなりなったら大きな喪失感を抱いたのかもしれないが、コチトラそんなものは10年前に機械の身体になった段階で通過済みだ。
 むしろ、凸ではなく凹とは言え、自分に「性器」があることに感動すら覚える。
 無毛なので形状がよくわかるソコ──肉襞は、触れる前から微かに湿っていた。

(つづく)
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『FFF ~Fantastisch Flugel Frauleins~』

 「未来騎士道」としてここまで読んだ記憶があります。
 ここから先は、新米女性兵士たち(眼鏡っ娘の女性士官もいますよね?)を指導しつつ、彼女たちとゆりりんな関係を築いていったりするのでしょうか?(^ ^) 続き、楽しみにしています。

No title

スレのほうでシチュがものすごくツボでしたもので、こうして再びお目にかかれたのは幸運でした。

手足のコーティングがエナメル質感というのがまた。
ボディスーツも同系統でしたでしょうか。

続きも、楽しみにしております。

書き込み有り難く

お二方、コメントありがとうございます。
直下ではありませんが、近いうちに続きが書けるよう、頑張ってみます

> MONDOさん
>>眼鏡っ娘の女性士官
 もちろん! ただ、某めがほむ系気弱っ娘にするか、某ペリ犬さん系ツンデレ娘にするか考案中──まぁ、どちらにしても百合要素は濃厚なワケですが。

>GAT・すとらいく・黒さん
>>ボディスーツも同系統
そちらは考えてませんでしたが、ソレもアリですね。
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KCA(嵐山之鬼子)

Author:KCA(嵐山之鬼子)
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