『ルイズは悪友(とも)を呼ぶ!』 04

じつは先日、初代「ときめきめメモリアル」がパチンコになると知ってべっくらこきました。
ググってみると、絵柄がビミョーに今風になってかわいくなっとる~!
こんなのより、新作かPSPで「2」のリメイク出してほしいんだけどなぁ。
……と、全然関係ない前振りのあとに4話です。


『るいとも *その4 対照的?』

 「おひさしぶりね、ルイズ。才人くんもこんにちは」
 "西洋美人"という四文字単語を具現化したような、優しげな雰囲気の美女が、赤ん坊を抱いて平賀家の居間に座っている。
 ルイズの実の姉であり、才人の兄の奥さん、つまり才人にとっても義姉にあたる女性、平賀カトレアだ。
 カトレアは無論、本来は日本から見て異世界にあたるルイズの故郷トリステインの住人だ。しかし、幼少時から体が弱く度々発作を起こし、水の魔法が発達しているトリステインに於いても完治するにはほど遠かった。
 しかし、平賀家にたびたび来訪するようになり、日本の医療技術の高さを知るつれ、「もしかして、ちぃ姉さまを治せるかも」という望みを、ルイズは抱くようになっていた。
 都合のよいことに平賀家は小さからぬ規模の総合病院を営んでおり、息子の幼馴染であり、娘同然に可愛がっているルイズの実姉のこととあれば、才人の父母も全力を尽くすのに否やはなかった。
 そして、ルイズが10歳の誕生日を迎えたまさにその日、カトレアが危篤状態となり、公爵家かかりつけの腕の良い医者──優秀な水魔法の使い手でも手の施しようがなくなったのである。
 ルイズは意を決して自分のオリジナルスペル「どこでもドア」(実は虚無の「世界扉」なわけだが)を使って、カトレアを平賀家に連れてきた。
 そのままカトレアは緊急入院。幸いにして病原の特定と治療が可能だったため、平賀総合病院特別室の患者となったわけである。
 その後、カトレアの面倒をみた才人の兄・礼人(らいと)と、入院中の彼女が恋に落ちたのも、まぁ、病院ドラマなどでのお約束通りと言うべきだろう。もっとも、ドラマの”ヒロイン”たるカトレアがうっさり完治したあたりは、微妙にお約束から外れるかもしれないが。
 ルイズに連れられて日本に来た公爵家の面々との間に色々騒動はあったものの、命の恩人というポジションはやはり強固で、ヴァリエール公爵も渋々次女の結婚を許すこととなったのである。
 ちなみに、現在、兄夫婦は新婚ということもあり、才人たちの住む平賀家を出て、歩いて10分ほどの場所にあるマンションに新居を構えている。

 「今日は、マドレーヌを焼いてみたの。沢山あるから、才人くんたちも食べてね」
 ニッコリ微笑む義姉は、ピンクのサマーカーディガンに飾り気のない白のブラウスとデニムのロングスカートといったいでたち。
 日本人とは明らかに異なる髪の色と顔立ちではあるものの、その服装といい雰囲気といい、どこからどう見ても「ごく普通の若奥様」だ。
 ハルケギニアのドレス姿も何度か見たことはあるが、こういった格好のほうが似合っている……ような気がするのは、才人が日本人のせいだろうか。
 「やっぱり美人は何着ても美人だよな~」
 呟きながら、何気なく傍らのルイズを見て、顔に縦線が入る才人。
 「──訂正。いくら美人でも、やはり最低限それなりの格好は必要」
 今日のルイズは、珍しく愛用の小豆ジャージでこそないものの、才人の着古したカッターシャツを羽織って腕まくりしている。しかしながら、いわゆる「はだY」、裸の上にワイシャツだけという萌えな状態では決してない。
 下にタンクトップを着てるようだし、胸元もしっかり第2ボタンまでとめている。さらに下半身にはグレーのスウェットを履いているうえ、足には軍足。
 姉妹だけあって、本来はカトレアにも劣らぬ美少女のはずなのだが、現状では色気のないことこの上ない。
 「わ~い、ありがとー、ちぃ姉さまの作るお菓子って美味しいから大好き!」
 当の本人は色気より食い気を地で行くようだが。
 (まぁ、だからこそ、あまりヘンに意識しないですむってーのもあるけどな)
 才人にとってルイズは無論「大事な恋人」ではあるが、それ以上に「一緒にバカやれる親友」、「気心の知れた幼馴染」という側面の方がまだまだ強い。
 その事は才人も自覚しているだけに、なかなか複雑な心情だった。

 「ぶぁ……りゅいりゅい……」
 ふたりでおやつを食べていると、カトレアの胸に抱かれた赤子が目を覚まして、ルイズと才人に笑いかけてくる。
 髪の色こそ父親似だが、女の子ということもあってか、顔立ちなどはどことなく母のカトレアに似ているようだ。
 「かわい~。ね、ね、ちぃ姉さま、この子の名前って、レイアちゃんよね? どんな字書くの? それともカタカナ?」
 ヲタ系とは言え、そこはやはり女の子、愛らしい姪っ子の様子にルイズはメロメロだ。
 「漢字で"玲愛"よ。礼人さんがつけたの」
 十年近く平賀家に出入りしてバリバリのヲタク娘なルイズはともかく、日本に来て5年足らずなのに、すでに当用漢字をほぼマスターしているカトレア義姉さんって、どんだけ~……などと思ったりする才人。
 (そういえば、一番上のエレオノールさんも、アカデミーの研究員なんだっけ?)
 そう考えると、ルイズたちの家系の頭の良さにも頷ける。
 「惜しいっ! 才人たちの苗字が"花鳥"だったら、リッパなツンデレクイーンになったのにッ!」
 「こらこらこら、姪っ子の将来をメイド喫茶店員に確定する気か」
 ルイズの(ゲームの)守備範囲はかなり広く、ギャルゲー、萌えゲーの類もしっかりターゲットに入っている。
 「あ、でも"ひらがれいあ"って、カタカナにすると"ヒルダレイア"と似てない?」
 「誰が”異世界に飛ばされた二重人格の魔女”か!」
 もちろん、RPGやアクションRPGについては言うまでもなかった!
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以上。この話の中のカトレアさんは、ポジション的には「らきすた」のゆいねーさんですが、キャラとしては「宮河ひなた+高良みゆき」といったところ。天然ボケたところ以外はほぼ完璧超人ですね。
ちなみに、ルイズが言ってるゲームは「パルフェ」と「シャイニングウィンド」のこと。知らない人は調べてみてください。

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No title

もっとも、ドラマの”ヒロイン”たるカトレアが「うっさり」完治したあたりは、微妙にお約束から外れるかもしれないが。

「うっさり」は恐らく、「あっさり」の事だと思うのですが…
「うっかり」と混ざったんでしょうか…
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KCA(嵐山之鬼子)

Author:KCA(嵐山之鬼子)
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