D.C. IF?

 私のいくつかのSSに素敵なイラストを描いていただいていた皐月紫龍さんが、ブログを休止されるとのことで、非常に残念。イラストのことだけでなく、TS系のおもしろいゲームを幾つも作られていだだけに……。
 とは言え個人的──というか金銭的事情とのことなので、やむなしか。再開の予定は未定とのことですが、いつか再開されるのを気長に待ちます。
 ……というワケで、今回の更新はその皐月紫龍さんに最後に描いていただいたイラストのSS、「D.C. IF? 」を掲載。
 ↓この風見学園本校の女子制服を着ているツインテールの美少女の正体は?
jun





D.C. IF? -I'm a Female.-

 #本作は、ゲーム「D.C.~ダ・カーポ~」の主人公・純一が、もし本格的に祖母譲りの魔力に目覚めていたらという、妄想二次創作です。
 #一応、「音夢よりのノーマルエンド後で、音夢も看護学校ではなく本校に進学」というシチュを想定。妹以上の存在にはなれたものの、純一と肉体関係を結んでないため、その(既成事実を作る)機会を狙って島に残りました。


 「はぁ~、ちべたい。やっぱ夏はアイスに限るなぁ」
 リビングのソファにタンクトップ一枚で寝そべり、アイスキャンデーをかじっていると、音夢のヤツが早速小言を言って来た。
 「兄さん、女の子がそんなカッコしてはしたないよ!」
 「るせー、俺はオトコだ。そもそも俺を女だと思うんなら、兄じゃなく姉と呼べよ」
 そう。実は今の俺──朝倉純一は、いかなる運命の悪戯か、年端もいかない少女の姿をしていたりする。
 「はいはい、姉さん。それとも「お姉ちゃん」の方がいい?」
 自分でもまだ実感が薄いのに、サラリと流されるのは哀しいものがあるな。
 「……せめて前者で頼む」
 「りょーかい。それにしても、兄さんが女性化した姿って、目と髪の色を除くと、お隣のさくらそっくりだね」
 現在の俺の髪の色は濃いめのブラウン、瞳の色も黒に近い藍色だが、顔立ち自体は、さくらに瓜二つに近いうえ、髪型もアイツと同じツインテールにまとめてるから、余計にそう見えるのかもしれない。
 「まぁ、そもそもイトコ同士だしな。とは言え、コレでも万年ロリのさくらよりかは胸とか身長とか、だいぶ育ってる方なんだぜ」
 「それでも、せいぜい中学生レベルだと思うけどね」
 確かに音夢の言うとおり、高校1年生にしては少々貧弱な身体つきと言わざるを得ないだろう。マイシスターたる音夢もあまりグラマーな方ではないのだが、それでも完全に負けている。身長なんか150あるかないかだし。
 ……く、悔しくなんてないんだからね!
 「それにしても、成長して魔力が強くなった途端、「兄さん」が「姉さんになるなんて」
 「ああ、まさか本格的に魔女の力が目覚めると身体まで女性化するとは俺も思ってもみなかったぞ」
 昨日の朝目が覚めたら、いきなりこの姿だったから、マジでびっくりした。
 ちなみに、魔女の家系のことについては、音夢にはとっくにバレてたらしい。まぁ、春先に色々ごたごたあって、桜を枯らすだのなんだの騒いでたしな。
 「で、結局、元に戻れるの?」
 「現在、優秀な魔女の先輩であるさくらが研究してくれてるみたいだけどな。
 ただ、アイツ「お兄ちゃん凄いよ! プリティでキュートだよっ!」とか言ってたから、直す前に魔法少女のコスプレとかさせられそうな、嫌な予感がするけど」
 「あははは……(否定できないかも)」

 * * * 

 そんな会話をした翌日、俺は、なぜか本来あまり仲がよろしくないはずの音夢とさくらの二人に引っ張られて、商店街まで買い物に来ている。
 なんでも、この姿の俺用の服を買うつもりらしい。
 「え~、別にいいよ。そんなの」
 「ダメです。今はわたしのお古を着てもらってますけど、そんなに数はないし、サイズも合ってないんですから」
 「それにね、お姉ちゃん。残念ながら、この現象の解明は2、3日どころか1、2週間でも終わらない可能性があるんだ」
 オーノー! それじゃあ、その間、俺はずっと女のままなのかよ。
 仕方ない……と、不承不承了解した直後に俺は後悔したね。
 ──ふたりが俺を最初に連れ込んだのは、ランジェリーショップだったのだ!

 確かに、いくら妹相手とはいえ(そして俺が女の姿してるからとは言え)、下着の貸し借りまではする気にはならない。
 だから、百均ショップで適当に安物の下着を買ってきてもらってたのだが……。
 音夢いわく、「年頃の女の子がそんなモノで済ますのは我慢ならない」んだそうな。はぁ、律儀なこって。
 まぁ、今の俺のサイズその他を計測しておくもの悪くはないか、と渋々自分に言い聞かせて、店員さんのメジャーに己が身を委ねた結果得られたのは、73・47・78という3つの数字。
 ちなみに、ブラのカップは「Bにギリギリ届かないA」だそうな。
 さくらが羨ましそうに、音夢が憐れみをもってコチラを見ていたのが対照的だった。

 で、無事に数セットの下着を買ったまではよかったんだが……。
 「どうして、こんなにたくさんの服を、俺が試着しないといけないんだ!?」
 当初の予定では、室内着を3、4着と外出着を2着程買うだけだったはずなんだが……。
 何だよ、この衣裳の山は?
 それに、このメイド服とかチャイナドレスとか、明らかにおもしろがって持って来ただけだろ!(まぁ、素直に着てからソレに気づく俺も俺だが)
 て言うか、コスプレショップでもないのに、よくこんな代物がこの島の服屋にあったな。

 ──音夢とさくらが次々に差し出す服(ファッション)を、あるいは拒否し、あるいはこちらが折れて試着したりした結果、都合7着の洋服を抱えて俺は帰るハメになった。
 ちなみに、8着目はタグを切ってもらい、そのまま着て帰ることになったのだが。
 「くぅ……おい、音夢、コレ、スカートが短か過ぎないか?」
 俺はもじもじしながら身をよじる。
 黒ベースに赤のアクセントが入ったマオカラーのノースリーブはいい。少々身体の線にピッチリし過ぎてる気がするけど、どの道、見えて困る程この身体に凹凸はないし。
 けど、その下に履かされた赤に黒いラインの入ったミニスカートは、ワ●メちゃんじゃあるまいし丈が短いにも程があるだろ!?
 「そうですか? 確かに多少短めかもしれませんが、それくらいだったら美春もよく履いてるでしょう?」
 生まれてから15年間ずっと女やってきたヤツと一緒にしないでいただきたい。
 「大丈夫! 慣れ、慣れだよ、お姉ちゃん!」
 慣れるまでこの姿でいたくないぞ、コンチクショウ!

 * * * 

 「今日から学校か。はぁ……かったるい」
 「姉さん、朝から辛気臭い溜息つかないでください」
 「そうは言うけどな、音夢」
 俺は情けない表情で自分の体を見下ろした。
 セーラーカラーの白いブラウスと水色のベスト。その下には青いミニスカートを履いている。もちろん胸には赤いリボン。
 言うまでもなく風見学園本校の女子夏服だ。おまけに、その胸元は、あまり大きいとは言えないが、男では決してありえないカーブを描いている。
 ──要するに、夏休みの丸ひと月かけても、俺は男の姿に戻れなかったのだ。

 「くそぅ、それもこれもさくらのヤツが研究をサボったせいだ」
 「あぁっ、ヒドいよお姉ちゃん、そんなコト言うなんて。これでもボク、それなりに頑張ったんだからね!」
 む……さくらか。
 「確かに、それなりに頑張ってくれたのは俺も知っている。その点は感謝しよう」
 「本当!? エヘヘ♪」
 「しかし! あくまで「それなり」であって、「脇目もふらずに全力投球」じゃないだろ?」
 「そ、そんなこと……ないよ?」
 ならばなぜに視線を逸らす。そして、語尾が疑問系になってるぞ。
 第一、このクソ暑い季節に、人に「ウェデ●ングピーチ」に始まり「リリカルな●は」とか、しまいには「F●te」のうっかり優等生のコスプレまでさせて、嬉しそうに写真撮ってただろ!
 「そんなにツインテ魔法少女が好きなら自分でやれよ!」
 「やだなー、お姉ちゃん。ボクは金髪だからセーラ●ムーンか、ピンクパ●ルボイスくらいしか似合わないよ? その点、お姉ちゃんは濃い目の茶髪だからコス可能なバリエーション豊かでいいよね」
 「知るかよ!」
 ったく、時代劇フリークなだけでもアレなのに、誰だよ、さくらにコスプレなんてニッチなシュミ仕込んだの。
 「……姉さん、それ多分、杉並君」
 アイツかーーー!
 実は、当初、俺のことは関係者(俺、さくら、音夢)以外にはバレないようにしようと思ってたんだが、美春が予告なしに遊びに来たのに端を発して、芋蔓式にいつものメンバー──眞子&萌先輩、杉並、工藤、そしてことりにバレてしまった。
 て言うかバラした。下手に隠してあとで発覚すると、眞子とか杉並とか厄介そうだったからな。
 だが、こうなると知ってたら、少なくとも杉並にだけは秘密を死守するべきだったか、と後悔している。

 「でも、姉さんも、水着で海水浴とか浴衣で縁日とか、随分と楽しんでらっしゃったみたいですけどー?」
 「う……そ、そりゃあ、なぁ」
 こんなハプニングがあったからって、一度しかない高校1年生の夏をエンジョイしないのは癪だろう?
 それに、俺は海水浴とか縁日を楽しみたかったんであって、別段女物の水着とか浴衣を着たかったわけじゃねぇ!!

 「まぁまぁ、お姉ちゃん、そんなにカッカしないでよ。大丈夫、原因というかお兄ちゃんがお姉ちゃんになった原理(メカニズム)については、おおよそ解明できたから」
 !!
 「本当か!?」
 「うん、バッチリだよ。……って言っても、現段階ではプロセスがわかっただけで、コレからそれを逆転させる為の式を1から組まないといけないんだけど」
 いやいや、それでも目途が立ったってだけでも助かる。
 「で、その式とやらを組み立てるのにどれくらいかかるんだ?」
 「うーーん、最短予想を伝えて糠喜びさせるのもどうかと思うから、おおよその見込みを言うけど、たぶん……あとひと月くらい、かな?」
 ひと月かぁ……まぁ、女になってから今までも丁度それくらい経ってるしな。同じだけ我慢すればいいとわかれば、多少は気が楽か。
 「よし、頼んだぞ、さくら。俺の平穏無事な学園生活はお前の頑張りにかかってるんだから」
 俺はガシッとさくらの両肩を掴んで真剣な目で念を押した。
 「わ、わかった、頑張る
 (あくまで大体の予想で、下手したら1年くらいかかるかもしれないことは、黙っておこーっと)」

 「ところでさくら、学園の方は大丈夫なんですか?」
 俺達の会話が一段落したころを見計らって、音夢がさくらに尋ねた。
 「うん、それはバッチリだよん。ボクは今は教師として学園に勤めてるからね~。非常事態ってことで魔法も併用して、お姉ちゃんの記録とかをちょーっといぢったから」
 さくらによると、「朝倉純一」は家の都合で両親のいる外国に呼び出されたため、一時休学。で、今ここにいる俺は、純一の同い年の従姉の「朝倉準」としてこの学園に転校してきたことになってるそうだ。
 「だから、HRの前に挨拶とか考えておいたほうがいいと思うよ、お姉ちゃん」
 「うぇ~、かったるい。やっぱ俺、元に戻れるまで学園を休むってのはどうだ?」
 「だーめーでーすー。姉さんは、ただでさえ勉強とか滞りがちなんですから!」
 音夢のヤツ、裏モードが崩れるギリギリの域で怒ってるな。
 仕方ない。確かに、丸1ヵ月(下手したらもっと)学校に行かないと、勉強の方についていける自信はキッパリないしな。夢のニート生活はあきらめるか。

 「あ、そーだ。お姉ちゃん、このリボン、今日外さないよね?」
 「ん? ああ、特にその予定はないが……」
 「じゃあ、ちょっとしゃがんで」
 言われて腰をかがめた俺の髪──正確には、髪を結えているふたつの赤いリボンに手を当てて、何やら念じているさくら。
 「……うん、これでよし、と」
 「?? 何だ、いったい」
 「んーとね、女の子っぽくしゃべれるようになるおまじない」
 げ!
 「い、いらないぞそんなの!」
 「でもさ、お姉ちゃん、姿はそんなに可愛いのに、男言葉でガサツにしゃべるのは、やっぱりヘンだと思うよ?」
 「な……馬鹿にするな。俺だってそのくらいの演技はできる!」
 根拠のない自信に胸を張る俺を疑わしそうに見つめたさくらは、音夢をチョイチョイと手招きする。
 「……ってのが、発動のキーワードだから。リボンに触れてこの言葉を言えば、効果が現れるはずだよ」
 「それはいいけど……どうして私に教えるの?」
 「うーーん、だってお姉ちゃんに教えてもきっと意地張って使わないだろうし。本人の意思も尊重はしたいけど、音夢ちゃんから見て「あ、コレはマズいな」と思ったら使ってあげてよ」
 「──そうですね。わかりました」
 何やら女同志でキケンな密約が交わされていることにも気づかず、俺は再三溜息をつきながらトボトボ学園へと向かうのだった。

 てなワケで。
 「えぇっと……家の都合で本土から転校してきました、朝倉準です。よろしくお願いします」
 俺は、二学期初日に、何の因果か見知ったクラスメイトの前で「自己紹介」の挨拶をしてたりする。
 くそぅ、大多数の人間は興味深々って目で俺の方を注視してるけど、杉並やら眞子やらは事情を知ってるだけあって、ニヤニヤしながら俺を──「準」を眺めてやがる。
 こうなると、いつもは口うるさい小姑風ながら、今は心配げに俺の様子をうかがってくれてる音夢だけが頼りだぜ。

 「よーし、朝倉の席は……そうだな。お前の従弟が座ってた席を使え。おい、朝倉妹、イトコなんだからちゃんと面倒見てやれよ」
 いつもながらアバウト過ぎる担任の有難い一言で、俺は元の俺の席に座ることになった。
 で、担任教師が教室を出て行った途端に、席の周囲を好奇心旺盛なクラスメイトたちに取り囲まれる。もっとも、正直予想の範囲内ではあったが。

 「ねぇねぇ、どこから来たの?」
 「芳乃さん……もとい芳乃先生とそっくりだけど、何で?」
 「趣味とかある? 部活に入る気は?」
 「身長とスリーサイズ教えて!」

 あ~、もぅ、みんなして好き勝手なコト言ってきやがる。
 「前の学校は岡山。さくらと似てるのは親戚だから。趣味は寝ることと和菓子を食べること。部活に入る気は今のところなし。身長は150センチ、バストはななじゅ……って、誰、この質問したの!?」
 「「「……(チッ!)」」」
 聞こえてきた複数の舌打ちの方をギロリと睨むと、周囲の人だかりはササッとバラけた。
 「ハァ~(ったく、かったるい)」
 グテッと机の上に突っ伏す。女の子にしては少々お行儀が悪いし、現に音夢があっちで眉を吊り上げてるみたいだけど、知ったことか。大体、これくらい眞子や美春だってやってるだろうし。
 ともあれ、それからすぐに1時限目の先生が来てくれたのは、良かったんだか悪かったんだか。
 不思議なことに普段は眠くなる授業時間を、それなりに集中して過ごせたのは、この肉体が、頭の良いさくらのソレと近い代物だからだろうか?
 俺としては、居眠りして音夢にニラまれる危険性が減った分、確かにありがたいが……。

 とりあえず、比較的おとなしく無難に目立たぬよう過ごしたおかげか、休み時間ごとに「準」の周りに集まる人垣は減っていき、昼休みを迎えるころには、結局いつものメンバーだけが顔を揃えることとなっていた。
 「それにしても、朝倉様にさくらさん以外のイトコがおられるとは思いませんでした」
 と、いきなり核心をついてくるのは胡ノ宮環。古風な大和撫子を地でいく胡ノ宮神社の娘にして巫女さんで、魔法とは少し異なるその特技についてもなかなか侮れない。
 (なぁ、環にも話したほうがいいと思うか?)
 (兄さんのお好きなように。でも、隠し通す自信がないなら、バラした方が賢明かもしれませんね)
 音夢とのアイコンタクトを一瞬にして終了させ、俺は話すことを決めた。
 とは言え、さすがに教室のど真中でそんなことを話すのは自爆行為なので、「ちょっと事情があって……あとで、胡ノ宮さんには話すから」とその場はお茶を濁しておくこととなった。

 そして、5時間目の授業は体育なんだが……。
 「うれしいですよね~、準姉さんは水着姿で泳ぐのが大好きですもんね~」
 「そうそう、喜び勇んで真っ先に着替えちゃうくらいだもんねー」
 ……このように、女子更衣室に入る前に、音夢と眞子にでっかい釘を刺されたりするわけだ。
 いや、そりゃ確かに中身というか精神面では男のはずの俺に裸を見られるのは抵抗があるかもしれんけどさ。ただ……。
 「──ったく。そのコトは夏休み中にもちゃんと説明してあるだろ。今の俺は、女の裸に別に興味はねーって」
 実はそうなのだ。今の俺は、肉体的に女性になったせいか、「同性」である女の子に対する性的な関心及び羞恥心がおそろしく低下しているみたいなのだ。
 何せ、浜辺に海水浴に行った時も、何のためらいもなしに女子更衣室に入って、何人もの女性達の中で平然と水着に着替えられたくらい。そのあまりの自然さに、当初は音夢たちも疑問を抱かなかった程だ。
(もっとも、海から帰ったあとで、思い出したように追求されたけど)

 「アハハ、わかってるって。芳乃さんとかにも確かめてみたしね」
 ニヤニヤ笑いながらバンバンと俺の背中を叩く眞子。くそぅ、もうちょっと力を加減しろ。この身体は華奢だから、お前みたいな馬鹿力で叩かれると結構こたえるんだぞ。
 「けど残念だね、朝倉。本当なら男子にとっての桃源郷にいるってのに」
 「んー、そうかぁ?」
 確かに「女子更衣室を覗く」というのは男の浪漫のひとつかもしれんが……正直、実態を知った今となっては、仮に男に戻っても俺は萌えられそうにない。

 「ところで姉さん、さっき「俺」って言いましたよね?」
 制服の上着を脱いで上半身ブラだけになったところで、音夢がニコヤカに迫って来る。
 ──しまった! 登校前に「極力女の子らしく話す。俺という一人称も使わない」って約束させられたんだった!
 「やっぱり姉さんの演技力には疑問が残りますので、おまじないを実行させていただきます」
 素早く俺の背後に回って両手で髪のリボンを掴む音夢。そのまま「レナ・ニマサ・ウゼオ」と唱える。

 「お、お止めなさい、音夢さん!」(やめろ、音夢!)
 俺の制止は一歩遅く、今朝さくらがリボンにかけた「おまじない」が発動したようだ。
 「もぅ、どうしてこんな話し方になってしまいますの」(クソ、何でこんな話し方に)
 「ウフフ、いいじゃないですか。そういう丁寧な言葉づかいのほうが、男女問わず好感を持たれますよ、きっと」
 そりゃ、確かに音夢自身の裏モードで証明済みだが……。
 「殿方に人気が出ても、嬉しくありませんわ!」(野郎にモテてもうれしくねー!)
 「へぇ、ご令嬢キャラか。あたし達の周囲にいないから、ちょっと新鮮だね」
 と、感心したように呟く眞子。つーか、お前自身が、一応、水越家なんて初音島有数の名家の娘だろーが!
 とは言え、発動してしまったものは仕方がない。リボン解けば逃れられるのかもしれないけど、ただでさえ髪が長くて邪魔なのに、下ろして体育の授業受けるとか、ブッちゃけあり得ないし。
 「音夢さん、覚えてらっしゃい!」(音夢、覚えてろよ~)
 仕方なく、そのまま水着に着替えて更衣室を出る俺なのだった。
 「──ねえ、音夢、アレって、まるっきり「一昔前の少女マンガの意地悪お嬢様」の捨て台詞じゃない?」
 「ですね。や、貴重なモノが見られました」

 こんな外見になっても本来の男の姿の時の体力や筋力がそのまま残っているせいか、実は運動能力に関しては、今の俺はちょっとしたものだったりする。具体的に言うと、超高校級ってか、オリンピックアスリート級?
 とくに単純に速さを競うような競技だと、これだけの体重しかないのに筋力その他があり余ってるから凄いことになるのだ。例えるなら、原付にナナハン用のエンジンを積んだみたいな。
 オマケにその状態で全力を出すと、本来は身体がもたないはずなのに、魔法の力が俺の肉体の保護に働いているらしく、ほぼノーリスク。そのクセ、女性特有の柔軟性や長期耐久力もあるらしいから、「それ、なんてチート」ってな状態だ。
 ──肉体派の魔女ってのもなんだかなぁ。

 で。
 そんな俺がプールで無心に泳ぐと、一躍ヒーロー(現状だとヒロイン?)になっちまうワケだ。
 「はぁ……まったく、水泳部の勧誘を振り切るのが大変でしたわ」
 「姉さん、それ、自業自得だと思うよ?」
 音夢には白い目で見られたが、仕方ないだろ。休み中の海水浴とかでは本気で泳いだことなかったから、自分がどれだけ並はずれてるのか具体的な自覚がなかったんだし。
 「それより、もう家に着いたのですから、リボン解いてもよろしいのでしょう?」
 この似非お嬢様口調が、自分の口から出るのは正直気持ち悪い。音夢だって裏モード解除してるんだし。
 「え~、似合ってるのにぃ」
 そうかぁ?

 改めて洗面所で鏡を見てみる。
 高一女子の平均よりふた回りほど背は低いが、それなりに均整のとれた(ただし胸は除く)体格の少女が、学園本校の夏服を着てコチラを見返している。
 赤いリボンでツインテールに結わえた茶色の長い髪と、パッチリとした濃紺(ネイビーブルー)の瞳が印象的な、お人形さんのように整った容貌は確かに美少女と呼んでも差し支えはないだろう。
 顔立ち自体も、欧州貴族の血を引く祖母ちゃんの家系故か、どことなくノーブルな印象が感じられるような……。
 これで、ヒラヒラのドレスでも着てたら「お嬢様」だと言われても納得できるかもしれない。
 ──ま、それが今の自分であることを考えなければ、だが。

 「まぁ、構わないけど……あ、でも自分で勝手に解くのは止めた方がいいよ。でないと……」
 「え!?」
 そんなこと言われても、すでに片方解いて、もう片方にも手をかけてるワケだが。
 しかも、今慌てて振り返った拍子に、そのもう片方も解けちゃったし。
 「ど、ど、ど、どうなるんですの!?」
 ──アレ?
 「つまりね、そのおまじないをかけた本人、つまり音夢ちゃんかボク以外の人が解いた場合、しばらくそのおまじないが解けずにお姉ちゃんの中に残っちゃうんだ」
 いつの間にか入って来ていたさくらが説明を引き継ぐ。
 「言うならば、刺さったトゲをトゲ抜きを使わずに適当に抜いて、先っちょが体内に残っちゃった状態?」
 「そ、それって直らないんですか?」
 「ううん。さっきのトゲの例えで言えば、しばらくは痛むし、キチンと抜いた時より時間はかかるけど、そのうち治るでしょ。たぶん、3、4日か長くても一週間くらいかなぁ」
 「そ、そんなにかかるのですか……」
 仕方ない。むしろ「持続時間:永久」でなかったことが救いか。
 「まぁまぁ、姉さん、これで当分は言葉づかいを気にしなくて済むじゃないですか」
 音夢のヤツは何故だか嬉しそうだ。
 「だって、わたし、眞子のところの萌先輩見てて、「あんな風な上品なお姉さんがいたらいいなぁ」って思ったことありますし」
 萌先輩の場合、上品というか緩くて天然なだけと言う気もするが……。
 「あ、ボクもボクも。特に今のお姉ちゃん、顔はボクとそっくりだしね」
 クッ、ふたりして勝手なこと言いやがって。

 * * * 

 「……で、アレからひと月近く経ちますが、全然元に戻る気配がないんですけれど、一体どういうことですの?」
 放課後、家に帰った俺はわざわざ芳乃家に赴いてさくらを問い詰めていた。
 「う、うーーん、おかしいなぁ。ちょっと調べてみるね」
 そう言ってどこからか取り出した大きな杖を手に何やら呪文らしきものを唱えていたさくらは、ハッとした様子で目を見開いた。
 「どう、何かわかりまして?」
 「えっとね、こないだ、おまじないをトゲにたとえたの、覚えてる?」
 「ええ」
 「でね、あのたとえで言うと……今のお姉ちゃんって、トゲの先が体内に残ったまま傷が塞がった状態なワケで」
 …………あ!
 「も、もしかして、体内に「おまじない」というトゲがずっと残ったまま、ってことですの?」
 くッ、そう言えば、子供のころ、間違って鉛筆を掌に刺した時、傷が治っても鉛筆の芯の色が皮膚の中に残ったままだったけど、あんな感じか!?
 「だ、大丈夫! 男に戻る時は身体が再構成されるから、ちゃんと元に戻るはずだし!」
 つまり、女でいる間はこのままってことかよ(泣)。

 「でも、いいのではないですか。今の朝倉様には、その方が似合ってますよ」
 「そうですねー、わたしもそう思いますー」
 ふんわり環が微笑むと、のほほんと萌先輩も同意する。
 「そもそも、その「お嬢様キャラ」が学園でも定着しちゃったんだし、今更じゃない?」
 「うむ、「朝倉準はいいトコの箱入娘だったが、娘の世間知らずを危惧した親が親戚の家に預けた」という設定を、我が非公認新聞で学園内に広めてあるからな」
 眞子が肩をすくめ、杉並がニヤリと笑う。
 ……くそぅ、最近なぜか付属の女子に「お姉様」とか呼ばれることが多くなったと思ったら、元凶は貴様か、杉並。
 「と言うか、何でこんなにたくさん人がいるんですの!?」
 「ご、ごめん」
 「あはは、お邪魔してまーす」
 いや、工藤とことりはいいんだよ。帰宅途中で話が弾んで、家に招待したのは俺だから。
 「まぁ、まぁ、朝倉先輩。今夜は寄せ鍋なんですし、鍋は大勢で食べる方が美味しいですよ?」
 「そうですね、その点は美春に同意します」
 オーマイガー! 美春、音夢、お前らもか! 今の俺の事情を知る人間が全員勢揃いって、なんのイベントだよ。そもそも、いくら鍋でもこんだけの人数が食べられるのか?
 「朝倉さん、御心配なくー、わたし、MY鍋と材料を持って来ましたからー」
 ……ああ、はいはい。鍋愛好家の萌先輩がいる以上、無用の心配でしたね。

 「──それで、さくら、例の解析と式の構築の方は進んでいるんですの? そろそろ1ヶ月でしてよ?」
 わいわいガヤガヤと大騒動の鍋パーティが一段落した頃、俺は気になっていたことをさくらに問いただした。
 「うん、このままならあと一週間足らずで終わる予定、だったんだけど……」
 なぜか視線を泳がせるさくら。
 「例のおまじないの欠片があることも計算に入れないといけなくなったから、半月程延びるかも」
 てことは、あと3週間か。
 「はぁ~、もう、達観しましたわ。この際、多少時間がかかっても構いませんから、間違いや不備がないようにキッチリ仕上げてくださいね!」
 「はぁい、わかりましたー」
 まったく、返事だけはいいんだから。

 * * * 

 「みんなー、今日は本当にありがとう。次が本当にラストの曲になりまーす! 聞いてください、『Dream -The other side-』 』」
 舞台上のことりのMCに合わせて、演奏を開始する。もっとも、この歌はトリにふさわしくどちらかと言うとしっとりした歌なので、俺が担当するパーカッションが目立つパートはあまりないのだが。
 やがてことりの熱唱が終わり、歓声に包まれながら、俺たちは一礼して舞台を降りた。
 「「「「イェーーーイ!」」」」
 無事に出番が終わったという実感が込み上げてきて、ごく自然にことりたちバンドのメンバーとハイタッチ。喜びと感慨を共有する。
 俺のドラマーとしてのデビューは大成功のうちに幕を下ろしたのだった。

 ──いきなり過ぎて何のことかわからないかもしれないので説明しておくと、今日は12月24日、風見学園でクリスマスパーティのある日だ。
 その舞台イベントの一環であるライブに、俺はことり、みっくん、ともちゃんの3人に誘われ、彼女らと共にガールズバンドを組んで出演していた……というワケ。
 そう、「ガールズバンド」。つまり、俺は、いまだ元に戻れず、「朝倉準」という女生徒として学園に通っているのだ。

 前回の芳乃家における鍋パーティから、既に2ヵ月以上が経過しているというのに、俺がいまだ女のままなのは何故か?
 ──さくらがサボって、魔法解除式が完成しなかったから?
 いや、さくらは頑張って約束通り3週間ほどでキチンと仕上げてくれた。
 ──俺が女でいることを気に入ったから?
 ご冗談を。無論、2カ月以上も女として暮らしていれば、女の子には女の子なりの楽しみや喜びがあることもそれなりに理解はしているが、同時に女故の厄介事や面倒な事も、よーくわかっている。
 さくらの見立てによると、今の俺の肉体年齢はおおよそ13、4歳。本来の俺の年齢よりは2歳程年少ではあるが、それでもこの年頃ともなれば、毎月のお客さんとか、胸が貧しいとか、最近枝毛が……とか色々あるのだ。
 結論から言うと、さくらの組み立てた魔法式自体は完璧だった。ただ、それが効果を発揮しなかっただけで。

 ここでもう一度状況を整理しよう。
 俺とさくらは従姉弟同士であり、俺にもまた祖母ちゃんの魔法使い──魔女の血が流れている。
 そして、15歳の夏に俺の中に眠る魔女の血が本格的に覚醒し(一応それまでも和菓子作ったりと多少の魔法は使えたが)、それに伴って肉体が女性化。つまり俺も(未熟ではあるが)「魔女」の一員となったのだ。
 ところで、ファンタジー系RPGなどをプレイしている人なら覚えがあると思うが、魔法が使えない「戦士」と魔法を得意とする「魔術師」が、敵から同じ攻撃魔法をくらっても、受けるダメージが違うことがある。
 だいたいの場合「魔術師」の方が低ダメージで、これは同じ魔力を扱う者として魔法に対して耐性や抵抗力があるから……という理屈で説明されることが多い。
 ──勘の良い方は、もうおわかりだろう。
 そう。俺の身に備わった魔法に対する耐性が、さくらのかけた魔法に無意識に抵抗(レジスト)してしまったらしいのだ。

 さくら曰く、俺の中に眠る魔力量自体はさくら自身にも迫るものがあるとのことで、実は魔女としての素質は結構高いらしい。
 「そもそも、本来ウチの家系で魔力が発現するのは女性だけなのに、お姉ちゃんは、お兄ちゃんの頃から簡単な魔法が使えたしねー」
 和菓子創造と夢見の力のコトを言ってるらしい。
 「でも困ったなぁ。こういう結果になったってコトは、お姉ちゃんにボクの魔法が効きにくいのは間違いないよ」
 「わたくしが魔法に抵抗しないつもりでも無理ですの?」
 「うん、どちらかと言うと、コレは本能的なモノに近いから。たぶん、お姉ちゃんの肉体自体が変質することを拒んでいるんだと思う」
 それに……と、さくらは言葉を続ける。
 「仮にいったん男性に戻れても、魔力の制御ができない限り、いつまた女性の姿になるかわからないよ?」
 ガーーン! それは流石に困る!!

 「それで、対処方法はあるんですか、さくら?」
 ショックを受けている俺に代わって音夢が聞いてくれた。
 「う~ん、あると言えばある、かな」
 その対処方法とは……「俺自身が正式に魔法を学んで魔法を使えるようになること」らしい。
 「自分で自分にかける魔法を拒む人はいないからねー。もっとも、この式の実行難度は結構高いんだけど」
 えーーと。
 「つまり、わたくしがキチンと男性に戻るためには、最低でもその魔法解除式を使えるくらいの魔女にならないといけない……ということですか?」
 「ご名答! それに、それくらいの技量があれば、魔力が暴走して身体が変化することもないだろうしね」

 ぐわぁ~、何だソレは!?
 しかしながら、俺には他に選択肢はない。
 いや、「このまま男に戻るのをあきらめる」という道ならあるが、いくらそれなりに女の子生活に慣れたとは言え、15年間共に歩んできたMy男子ボディにはまだまだ未練がある。
 結局、俺は渋々さくらに弟子入りして、魔女としての勉強をすることになったのだ。

 とは言え、普段は俺にも学園生活というものがあるし、さくらも教師としての務めがある。
 魔法について教わるのは、毎晩1時間程度と、土日の休みのいずれかの半日程度に留まる。さくらによると、「それ以上は集中力が続かないだろうから」とのこと。
 この調子では、一人前の魔女になるまで、どれくらいかかるんだか。
 (はぁ、かったるい……)
 ──以上のような理由で、俺は当分「朝倉準」として暮らさざるを得なくなったのだ。

 意識を現在に戻すと、ことりがうれしそうに俺達3人に抱きついていた。
 「やったね~、みっくん、ともちゃん! 準ちゃんも急なお願いだったのにありがとう!!」
 バンドの練習に参加するようになって、ことりからは「準ちゃん」と呼ばれるようになっている。最初は恥ずかしかったが、さすがに慣れた。
 「いえ、わたくしも楽しかったですから。あ、ことりさん、もうすぐミス・コンではないですか?」
 魔女修行の成果で、例の「似非お嬢様口調のおまじない」については、意識すればレジストできるようになったのだが、すでに「そういうキャラ」として学園中に認知されている以上、人前で安易に変えるわけにもいかない。
 やむを得ず、俺は「一人称をわたくし、それ以外は丁寧語にしてしゃべる」というラインで妥協していた。
 「そうだよ、ことり。ここはあたし達に任せて着替えてきなよ~」
 言うまでもないだろうが、ことりは今年も学園のミスコンにノミネートされている。
 「う、うん、みんな、ゴメンね」
 「なぁに、いいってコト。その代わり、今年もミス風見学園の座、見事にもぎ取ってみせなさい!」
 ともちゃんの激励に「うん、まぁ、頑張るね」と苦笑しながら、ことりは舞台裏からミスコン出場者控室の方へと駆けて行った。

 「それにしても、準ちゃんもノミネートされてたんでしょ? 出場しなくて良かったの?」
 みっくんの言うとおり、確かに「朝倉準」のもとにも出場要請は来ていたのだが……。
 「ご冗談でしょう? わたくしみたいな貧相な体つきの娘が出ても、一部特殊なシュミの方からの支持しか得られませんよ」
 身長150センチ、体重37キロ、73のAカップは伊達じゃない。中学生はおろか、今時の小学生だって、この身体を上回るスペックの持ち主はそれなりにいるだろう。
 「え~、そうかなぁ。準ちゃん、お人形さんみたいに可愛いし、いい線いくと思うんだけど」
 「可愛い」、ね。男の頃はともかく、今の状態なら一応褒め言葉として受け取れる形容詞だが、やはり釈然としない。
 「──やっぱり遠慮します。それより、わたくし達も控室に戻って着替えましょう。みっくんもともちゃんも、それぞれ約束があるのでしょう?」
 ふたりを促してバンド控室へと戻る。

 かく言う俺も、音夢&さくらのふたりと色々見て回る予定だ。
 元来、あまり仲がよろしくなかったはずの音夢とさくらなのだが、俺が女の姿に変わって以来、なんだか随分と親しくなっている感じがする。
 とくに、俺が女の子らしくない振る舞いをして、それを責める時なんか、完全に結託してるみたいだし……。
 おかげで、スカートの裾さばきとか、髪の毛を整える仕草とか、自分でも最近ずいぶんと様になってる気がする。
 そういえば、元々和菓子好きではあったが、近頃は女友達と色々甘いものを食べに行くのも楽しみになってるような……。
 (こりゃ、さっさと修行に励んで元に戻らないと、心身共に女の子に染められちゃいそうだな)
 非常にシャレにならない危惧を抱きつつも、とりあえず今は朝倉準として、ふたりの元へと急ぐ俺なのだった。

 * * * 

 ──2年後、「彼」が無事に朝倉純一として卒業証書を受け取れたのか、あるいは「彼女」が朝倉準のまま卒業するハメになったのかについては、皆さんのご想像にお任せしよう。

<fin>

本作の朝倉純一女体化キャラ「朝倉準」の話はネタとして色々使えそうだなとは思っていますので、番外編とか書くかも。つまり当分は戻れないコト確定(笑)。
実は、登場人物の内、純一本人以外の誰も真剣に彼が男に戻ることを望んでいなかったり。恋人一歩手前だった音夢でさえ、「ずっと一緒にいられるなら、兄さんが姉さんでも構わない」と、いつの間にか考えるようになってます。その他のメンツは言わずもがな。
このあと、アイシアが初音島を来訪すれば、なにげにカオスだな~

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